・広尾が国際色豊かな高級住宅街になった歴史
・2026年最新の坪単価と地価データ
・広尾と南麻布・渋谷区と港区の違い
・広尾ガーデンヒルズと大使館街の価値
・広尾が選ばれ続ける理由

アナリスト
「広尾」と聞くと、大使館、インターナショナルスクール、おしゃれなカフェ……そんな国際色豊かなイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
広尾は、白金台や麻布と並ぶ都心屈指の高級住宅街でありながら、他のエリアとは一線を画す「インターナショナルな街」という個性を持っています。
この記事では、国土交通省の地価公示データ(2026年最新)をもとに、広尾の坪単価・街の成り立ち・資産価値を不動産アナリストの視点で読み解いていきます。
💡 本記事の価格dataは、国土交通省「地価公示」(2026年)をもとにしています。実際の取引価格は物件の条件により変動します。
広尾が国際色豊かな高級住宅街になった歴史
広尾のインターナショナルな性格は、江戸から明治にかけての歴史に深く根ざしています。
江戸時代の広尾は、盛岡藩南部家をはじめとする大名屋敷や旗本の下屋敷が建ち並ぶお屋敷町でした。明治維新後、これらの武家屋敷は宮家や華族の住居となり、やがて各国の大使館へと姿を変えていきます。
なぜ大使館が集まったのか
広尾に大使館が集中したのには理由があります。広尾は東京の中でも高台にあり、欧米人が苦手とする湿気の影響が少なかったこと。そして、まとまった敷地に大使館を配置でき、警備上のメリットがあったことです。
フランス、ドイツ、スイス、ノルウェーなど、現在も外苑西通り沿いを中心に多くの大使館が点在しています。
戦後にインターナショナルタウンへ
広尾が本格的に国際的な高級住宅地となったのは1950年代後半から。戦後のアメリカ軍駐留を背景に欧米文化が根づき、外国人が暮らしやすい街として発展しました。輸入食材を扱う「ナショナル麻布」などのスーパーは、その象徴です。

アナリスト
2026年最新の坪単価と地価データ
それでは、広尾の実際の地価を見ていきましょう。
- 住宅地の平均坪単価(渋谷区広尾)
約618万円/坪(187万円/㎡) - 前年からの変動率
+11.5%の上昇 - 広尾駅周辺(南麻布側含む)
坪1,000万円超の地点も
2026年の渋谷区広尾の住宅地公示地価は、坪単価で平均約618万円。前年から+11.5%と大きく上昇しています。広尾駅周辺は港区南麻布側を含めると坪1,000万円を超える地点もあり、白金台に迫る水準です。
広尾と南麻布・渋谷区と港区の違い
広尾を理解するうえで欠かせないのが、「広尾」と「南麻布」の関係です。ここは少しややこしいので整理しておきましょう。
広尾
渋谷区
聖心女子大学や広尾ガーデンヒルズがある高台エリア。
南麻布
港区
有栖川宮記念公園や大使館が集まるエリア。
実は、東京メトロ日比谷線の広尾駅は住所としては港区南麻布にあります。外苑西通りを軸に、西側が渋谷区広尾、東側が港区南麻布と分かれていますが、どちらも「広尾駅」を使うため生活圏は一体化しています。
明確に違うのはアドレスです。「港区」にこだわる人は南麻布、渋谷区で問題なければ広尾を選ぶ傾向があります。住み心地に大きな差はありません。
広尾ガーデンヒルズと大使館街の価値
広尾の資産価値を象徴する存在が、「広尾ガーデンヒルズ」です。
1980年代後半、日本赤十字社医療センターの土地の一部に建てられた、6.6ヘクタール・全15棟・約1,181戸の巨大マンション群。築35年以上を経た今も資産価値がほとんど落ちない「ヴィンテージマンション」の代表格として知られています。
- 大使館集中による国際的なブランドイメージ
- 有栖川宮記念公園という都心の希少な緑地
- 聖心女子大学など名門校の存在
- 広尾ガーデンヒルズに代表される高品質な住環境
- デベロッパーが力を注ぐ質の高いマンション群
広尾が選ばれ続ける理由
多数の大使館とインターナショナルスクールが集まり、外国人富裕層も多く暮らす国際色豊かな街。輸入食材スーパーなど、独特の異国情緒があります。
約67,000㎡の広さを誇る有栖川宮記念公園は、都心とは思えない森閑とした自然の宝庫。都立中央図書館も併設され、憩いと学びの場になっています。
聖心女子大学、慶應義塾幼稚舎、麻布学園など名門校が集結。インターナショナルスクールも多く、子どもの教育を重視する家庭に選ばれています。
日本赤十字社医療センター、都立広尾病院、北里研究所病院など大病院が集まり、いざというときの安心感があります。
恵比寿・六本木・表参道・西麻布など人気の街に囲まれ、徒歩や自転車で行き来できる贅沢なポジション。都心生活の中心にあります。
📌 広尾の推定資産価値(例)
渋谷区広尾の邸宅として敷地80坪の物件なら、平均坪単価618万円で計算すると土地だけで約4億9,000万円規模。駅周辺の一等地ではさらに高くなります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 広尾駅は何区にありますか?
広尾駅(東京メトロ日比谷線)は、住所としては港区南麻布にあります。駅名は「広尾」ですが、渋谷区広尾と港区南麻布の境界付近に位置しています。
Q2. 広尾と南麻布はどう違いますか?
外苑西通りを境に、西側が渋谷区広尾、東側が港区南麻布です。生活圏はほぼ一体ですが、アドレスが異なります。港区にこだわる方は南麻布を選ぶ傾向があります。
Q3. 広尾は子育てに向いていますか?
名門校やインターナショナルスクールが多く、有栖川宮記念公園などの自然もあり、大病院も揃っています。子育て環境は非常に充実したエリアです。
Q4. 広尾ガーデンヒルズはなぜ人気なのですか?
1980年代後半竣工の大規模マンション群で、美しい街並みと維持管理体制の良さから、築年数が経っても資産価値が落ちにくいヴィンテージマンションの代表格として知られています。
広尾|まとめ
📌 この記事のまとめ
- 広尾の2026年住宅地平均坪単価は約618万円(前年比+11.5%)
- 武家屋敷が大使館に変わった国際色豊かな歴史
- 西側が渋谷区広尾、東側が港区南麻布に分かれる
- 広尾ガーデンヒルズに代表される高い資産保全性
- 大使館・名門校・公園・医療が揃うインターナショナルな高級住宅街
広尾の魅力は、単なる高級住宅街にとどまらない「インターナショナルな街」という唯一無二の個性にあります。江戸の武家屋敷から大使館街へと受け継がれた歴史が、今の広尾の資産価値を根底で支えています。
成城・田園調布・白金台とはまた違った顔を持つ広尾。ぜひ他のエリア分析記事と比べて、それぞれの街の個性を感じてみてください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました🙇♀️
▼ 参照リンク(一次情報)
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免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資判断や不動産取引に関する助言を目的とするものではありません。掲載する地価・坪単価は国土交通省の公表データに基づく参考値であり、実際の取引価格は物件の条件により異なります。個別の不動産取引については、宅地建物取引士等の専門家にご相談ください。


